夏の疲れの帯状疱疹
夏休み入ってしばらく経った頃とお盆あとに多い印象があるのが帯状疱疹です。
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、神経節内にウイルスが潜伏しています。何らかの誘因で、再活性化して発症するのが帯状疱疹です。
疲れたり、免疫の低下によって、神経節内で増殖し、知覚神経を通って表皮に達し、表皮細胞に感染しそこで更に増殖して、赤いブツブツや水ぶくれが神経の走行に沿って帯状に出現します。
痛痒い水ぶくれが出てきて、最初はダニ?虫刺されかな?と思っているうちに痛くなってくることもあります。
また、皮疹が出る前から、痛みだけが出ることもあり、何の痛みかなと思っているうちに水疱が出て初めて帯状疱疹と診断されることがあります。
治療は抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル)の全身投与を出来るだけ早期に開始することが大切です。
実は私も、6年前ですが左大腿部に帯状疱疹が出ました。
部位的に疼痛は軽かったですが、ズキズキした痛みがありました。内服して痛みも残らず治りました。
痛い水ぶくれが帯状に出てきたら早めに皮膚科へ行きましょう。