2015年07月26日

夏の口周りかぶれ

この季節、乾燥する季節でないはずなのに、口の周りの痒みで来院する方がいらっしゃいます。
実はマンゴーかぶれのこともあるのです。

突然かゆみのある水疱、紅斑(赤み)が口の周りにでてきて、顎や頬も痒くなってきます。
ヘルペスの既往がある方はヘルペスか??と来院されますが、ヘルペスに比べて口唇全体の腫れがあったり、強いかゆみがある水疱が多発しています。マンゴー摂取歴を聞くと、そういえば生でマンゴーを食べました、ということで、マンゴーかぶれの可能性が高い、ということになります。

マンゴーはウルシ科マンゴー属の果実で、マンゴーに含まれるマンゴールが接触性皮膚炎のアレルゲンです。ウルシオールと交叉反応し、検査ではウルシオールのパッチテストが陽性となります。

実は私も小学生の頃、マンゴーによる接触性皮膚炎をおこしたことがあります。
顔全体ものすごく腫れて、しばらく自分の顔が別人のようになったことを覚えています。

マンゴーは大好きだったのですが、それ以降は、悲しいかな、食べれません。頂いた場合は、手袋して皮膚につかないようにして家族に切り分けています。。。
目で、美味しく頂きたいと思います!


  


Posted by nahakana-hifuka at 20:28皮膚科の病気

2015年07月12日

ビタミンAケアでシワ改善

シワは紫外線、活性酸素、乾燥、ホルモンバランスの乱れなどが原因で発生します。
これらの原因によって肌のはりや弾力を保っている皮膚構造が壊されてしまうと皮膚に溝ができてシワになります。
屋外活動が多い人、顔をこする癖のある人も要注意です。

シワを解消する鍵となる成分がビタミンAです。
ビタミンAの働きは
①紫外線から皮膚を守る
ビタミンAの1種『パルミチン酸レチノール』は皮膚表面と中に存在するだけで、紫外線防止剤としての役割を果たします。
②皮膚のターンオーバーを促す
ビタミンA は皮膚のターンオーバーを促すので角質層、基底層を中心に表皮構造を補修し、皮膚を丈夫にします。
③真皮でコラーゲン生成を促す
ビタミンAは真皮でのコラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカンの生成を促し肌の張り、弾力を取り戻します。
④角質のバリア機能強化
ビタミンAは表皮細胞の成長を促すので、新陳代謝が促進され厚みのある丈夫な表皮を作ります。NMF(天然保湿因子)が作られるので肌自体の保湿力が高まります。

このように、ビタミンAを肌にためておくとシワの改善にとても効果的なのです。
ビタミンAは、レバーやうなぎ、緑黄色野菜に多く含まれていますね。しかし食べ物から肌にたどり着くまでに1週間かかると言われています。摂取と同時に直接肌に超音波やイオン導入でビタミンAを皮膚内部にしっかり浸透させることがおすすめです。

日焼けする前に、してしまった後に、ビタミンAケアを取入れるとシミシワ予防となります。(こちらの記事も参照下さい→ビタミンAの力!、老化にまけないために
年齢のせいとあきらめないで、ビタミンAを使って正しいケアを行いましょう。

ビタミンAケア、エンビロン。
確実に肌が変わるので、患者様から大好評でリピートされる方の多い満足度の高い治療です。


  


Posted by nahakana-hifuka at 21:11クリニックのこと美容皮膚科

2015年07月06日

アクセス

当院は、開業して1年8ヶ月とまだ短いため、場所の問い合わせの電話が多くあります。
那覇市金城のイオン那覇近くガスト那覇小禄店隣にあり、小禄ガーデンビル1Fにあります。2階は居酒屋彩さん。とても美味しいです。

経営担当者が作った駐車場の看板が大きくて少し恥ずかしいのですが、それでも、散歩していてもわからないと言われる事もあります。
こちらはビル壁面の表示です。



モノレール小禄駅より徒歩3分です。
モノレール沿いで比較的わかりやすいものの、車がスムーズに流れる道路なので、どうもスルーされやすいようです。HP上にアクセスをのせていますのでご参照下さい。(→アクセス

中央分離帯もあるため、奥武山公園方面から南下してくるとUターンしないといけないのですが、洋服の青山さんの交差点または小禄のマックの手前の交差点をUターンしてくださいとお伝えすることもあります。

お車でおこしの方は、ビルの隣にある立体駐車場の中に停めて駐車券を当院までお持ち下さい。
無料化いたします。

  


Posted by nahakana-hifuka at 07:01

2015年07月05日

診療体制についてのお知らせ

7月より、皮膚科診療部門について人数制限する場合がございます。
大変申し訳ありませんが、何卒ご了承下さいませ。

那覇かなぐすく皮膚科



  


Posted by nahakana-hifuka at 22:34クリニックのこと

2015年07月02日

あせも増えてます

暑い日が続きますね。
学校、幼稚園、保育園でのプールなどもはじまり、屋外活動でのとびひ(伝染性膿痂疹)増悪、あせも(汗疹)の増悪、おそらくりんご病(伝染紅斑)の紫外線誘発発疹など様々な皮膚疾患が夏の皮膚病としていらっしゃいます。

梅雨あけが早かったこの夏、特に多くなりそうなのが汗からの皮膚炎です。
最近も当皮膚科には、老若男女の方に汗からの皮膚炎の方が幅広くいらっしゃいます。

さて、エクリン汗腺からでる汗ですが、成分としては、水、少量の塩類(NaCI)、尿素、乳酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、抗菌ペプチド、蛋白分解酵素カリクレインなどが含まれています。汗は皮膚表面のバリアになり、皮膚を守る役目をしているのですが、急激に大量の汗をかいたときには、皮膚がふやけてバリアが壊れてしまうのです。

冬に首や、肘の内側、膝の内側などに乾燥から湿疹が出た方には、この夏の時期に同じ場所に汗からのかぶれ、皮膚炎も起こるのです。
汗がたまり、ふやけるとバリアが壊れ、残った塩がしみて刺激になっています。汗をごしごし拭う回数が増えるほどバリアの壊れてしまうので要注意です。
さらに、アトピー性皮膚炎患者さんでは、自分の汗に対してアレルギーがあるという研究報告がありますので、大量に汗をかいたらさっとシャワーなどで流すことはよいことだと思います。

夏用の汗拭きシートは、メントールやエタノールや界面活性剤にてかぶれる方も多いので、皮膚の弱い方にはおすすめしません。
あくまで、水でさっと流したり、昔ながらの水おしぼりなどで優しく拭くのが良いと思います。
正しいスキンケアで、楽しく夏を乗り切りましょう!

  


Posted by nahakana-hifuka at 22:59皮膚科の病気