2017年06月22日

日光での薬疹

沖縄地方、今日梅雨明けしましたね〜✨
やはり、夏の光、空気になってきました!

そうなると気になるのが紫外線です。紫外線はUVA、UVB、UVCと分類されていますが、日常問題となるのがUVAとUVBです。
紫外線による皮膚障害は急性では日焼け反応(サンバーン、サンタン)、慢性では光老化(シミ、シワ)皮膚がんが知られています。

また、薬剤を内服したときに日光にあたる露出部(顔、耳、首、手背)にかゆみを伴う紅斑が出現する事があります。原因薬剤として頻度が高いものはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬とサイアザイド系利尿薬の配合薬、非ステロイド系抗炎症鎮痛薬です。外用薬ではケトプロフェンによる光接触性皮膚炎が多く報告されています。疑わしい薬剤を中止し、日光をさける事が必要です。

真夏の紫外線、個人により反応も違いますので、衣服による防御とサンスクリーン剤使用で、日光による皮膚炎を防ぎましょう。


  


Posted by nahakana-hifuka at 23:15

2017年06月19日

最近とびひ増えてます

最近はとびひのお子さんが増えています。
とびひの皮膚科の正式病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言います。
ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌と略します)などが原因菌の細菌による皮膚の感染症です。
接触によって火事の飛び火のようにあっと言う間に広がるから、たとえて“とびひ”といわれています。

あせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷に二次感染を起してとびひになります。また、鼻孔の入り口には様々な細菌が常在しているため、小さなお子さんで鼻を触るくせがあったり、鼻の周囲からひっかくことでとびひになってしまいます。

治療は、軽いもの以外は、通常は抗菌薬の内服を併用します。とびひは痒みも強くもともと虫さされからの事も多いので、抗ヒスタミン薬の内服をさせてかきむしらない様にすることも大切です。小さなお子さんに多く清潔概念もない時期ですが、爪を短く切る、石鹸で泡立てて丁寧に洗うなど、皮膚を清潔に保つ事が大切です。通園通学する場合には患部をガーゼで覆い、他の人にうつさないようにしましょう。 家庭内で兄妹にも感染する事もありますので、早めに病院で治療しましょう。

通園先で水遊びや学校のプールに関してですが、とびひを悪化させたり他人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は完全に治るまでは禁止です。
日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会が共同で統一見解を出しています。

*伝染性膿痂疹(とびひ)の、「プールへ入っていいか悪いかに対する統一見解」
かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止して下さい。

とびひかな?と思ったら早めに皮膚科を受診しましょう。

  


Posted by nahakana-hifuka at 22:40