2018年05月19日

水いぼの季節?

※5月30日は学校検診のため午後は3時半より開始いたします。ご了承ください※

当ブログは開院前平成25年8月より開始しているのですが、人気記事2位が『水いぼ』(平成25年11月22日)の記事です。(1位はニキビ薬の記事です。)
毎年夏のプールの前に、摘除目的に来院されるお子さんが多く見られ、お悩みの保護者の方も多いようです。

水いぼは伝染性軟属腫といい、伝染性軟属腫ウイルスの感染です。プールや入浴時に水いぼを持っているお子さんから直接の接触やビート板などで感染します。ビート板のあたるわき周りや顔、首にもできます。小さくて、1mmから5mmほどまでの皮膚色の光沢のある丘疹です。
日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会の統一見解として
『プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。』
となっています。

自然治癒しますので放置しても良いのですが、中にはアトピー性皮膚炎のお子さんには100個以上多発していたり、3、4年にわたり大きくなっている場合もあり、他の者への感染を防ぐためにご家族と相談の上、摘除を希望される場合、麻酔テープを貼って50分以上おいて1個1個ピンセットで取っています。

魔法のテープ貼るから大丈夫だよー!とお子さんに説明して麻酔のテープを貼っているのですが、小さなお子さんほど、恐怖心で大泣きしてしまい、こちらも汗だくです。1回の処置ですべての水いぼを取りきれない事もあります。また、すべて取れた場合でも、潜伏期間が数週間あり新たに水いぼができる可能性もあります。いつかは、自然に治るのですが、それまでの間、増えているときは悩ましいものなのです。


  


Posted by nahakana-hifuka at 23:03