アタマジラミ

nahakana-hifuka

2014年03月23日 22:15

普段は虫も殺さぬ優しい私?ですが、診療では時々アタマジラミを捕まえることがあります。

頭を痒がるお子さんたちを診察すると耳まわりに卵が見え、アタマジラミの成虫が見え、逃げ惑うシラミの捕獲作戦開始となります。意外に足が速いのですぐに髪の毛に潜り込んでしまうのですが、お母さん、看護師さんとの協力で、何匹か捕獲成功しています。4mmほどの大きいものもありました。

アタマジラミは子供たちの間で集団発生します。幼児や小学校低学年児童が頭と頭をくっつけて遊ぶ中で感染しやすくなります。毛から離れると吸血できないシラミは2-3日で死んでしまいます。

ご自宅でアタマジラミを見つけた場合、治療は薬局で市販されているスミスリンシャンプーを使って下さい。
1日1回、2日おきに3−4回繰り返す必要があります。
必ずしも皮膚科に来る必要はありませんが、かゆみがひどくて湿疹となっている場合は皮膚科へ来られると良いと思います。

また、沖縄ではスミスリン製剤耐性のアタマジラミが増加していることが以前報告されました。薬を正しく使ったのに駆除がなかなかうまくいかない場合は、薬を使い続けるのではなく、シラミ専用すき櫛を使った駆除にきりかえましょう。たとえスミスリン剤耐性であっても、シラミ専用すき櫛を正しく使えば駆除することができます。

アタマジラミが流行ったらお子さん一人で髪を洗わせずにしっかりと髪を洗っているか点検しましょう。
家族にも感染していることがあるのでよく調べて感染していたら同時に駆除する必要があります。


時々はスキンシップをかねてお子さんの頭髪点検してみましょう。

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