ステロイド軟膏って大丈夫なんですか?
ステロイド軟膏を出しますね、というと、大丈夫ですか?と良く聞かれます。
マスコミやいろいろな情報から、なんだか怖い薬、副作用が心配と思われる患者さんは多いものです。
しかし、怖がって適量をきちんと塗らないと効果はありません。
では、適量とは、というと。
大人の人差し指から第一関節まで5gチューブで約0.5gとなりますが、この量が大人の手の2枚分に対する外用適量になります。
これをfinger-tip unit(FTU)といいます。実際塗ると女性の手だと少し多いかもしれませんが、目安としてテカるぐらいにはしっかり塗りましょう。
また、アトピー性皮膚炎の場合、2−3日で赤みがとれてよくなってもすぐにはやめないで健康な皮膚と同じぐらいの柔らかさになるまでは塗り続けた方がよいとされています。
なぜなら、皮膚の炎症をひきおこしている細胞はまだ皮膚に残っているので、ステロイド軟膏をすぐにやめてしまうと、すぐに再発してしまうのです。
その後はステロイド軟膏を週3回、週2回、週1回とうまく減らしていくことができます。
副作用としては
『皮膚が赤くなる』
『薬を塗ったところの毛が増える』
『毛細血管が拡張する』
『皮膚がやや薄くなる』
『ニキビが悪化する』
などがあります。副作用については、医師に確認しながら続けていけば心配ないことが多いです。
治療をしないことのデメリットの方が大きいので、炎症があるうちはしっかり外用しましょう。
正しい知識を持ち、コントロールしていく気持ちが大事だと思います。
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