那覇かなぐすく皮膚科ブログ

ステロイド軟膏を出しますね、というと、大丈夫ですか？と良く聞かれます。
マスコミやいろいろな情報から、なんだか怖い薬、副作用が心配と思われる患者さんは多いものです。
しかし、怖がって適量をきちんと塗らないと効果はありません。

では、適量とは、というと。
大人の人差し指から第一関節まで５gチューブで約0.5gとなりますが、この量が大人の手の２枚分に対する外用適量になります。
これをfinger-tip unit(FTU）といいます。実際塗ると女性の手だと少し多いかもしれませんが、目安としてテカるぐらいにはしっかり塗りましょう。

また、アトピー性皮膚炎の場合、２−３日で赤みがとれてよくなってもすぐにはやめないで健康な皮膚と同じぐらいの柔らかさになるまでは塗り続けた方がよいとされています。
なぜなら、皮膚の炎症をひきおこしている細胞はまだ皮膚に残っているので、ステロイド軟膏をすぐにやめてしまうと、すぐに再発してしまうのです。
その後はステロイド軟膏を週３回、週２回、週１回とうまく減らしていくことができます。

副作用としては
『皮膚が赤くなる』
『薬を塗ったところの毛が増える』
『毛細血管が拡張する』
『皮膚がやや薄くなる』
『ニキビが悪化する』
などがあります。副作用については、医師に確認しながら続けていけば心配ないことが多いです。

治療をしないことのデメリットの方が大きいので、炎症があるうちはしっかり外用しましょう。
正しい知識を持ち、コントロールしていく気持ちが大事だと思います。

  

美容皮膚科では、しわたるみの治療もおこなっています。
痛みが少なくダウンタイムのないSTリファームを行っています。深いたるみは、手術でないと治療が難しいですが、引き締め効果、小顔効果があります。

（HPに詳しい説明があります→http://www.nahakana-hihuka.com/beauty/skin_pouch/）

ePlusのSTリファームアプリケータで、赤外線と高周波を組み合わせて安全に肌の引き締めを行います。
こちらの機械です。イスラエルで製造され、そしてアメリカより来ました。


真皮組織を全体的に加熱することでコラーゲン線維を即時に収縮させ、長期的には創傷治癒過程で新生コラーゲンを増成させることができます。色黒の方も色白の方にも使用でき、皮膚のたるみや質感を改善させます。

従来の赤外線だけのたるみ治療に比べ、熱エネルギーをより深く、均一に真皮層全体に届けるため、治療直後から効果を実感することができます。
３−４週間おきに５回治療を受けると効果がより実感できます。

詳しくは、美容皮膚科スタッフまでお問い合わせ下さい。
初めての方は、過去ブログのこちらもご参照下さい。
『美容皮膚科初めての方へ』http://nahakanahifuka.ti-da.net/e5881399.html<  

気象庁によると、大型で非常に強い台風8号が、8日火曜日に猛烈な勢力に発達して沖縄に接近するようです。

暴風警報が発令された場合、当院は皮膚科、美容皮膚科ともに休診となります。
テレビ、ラジオの台風情報にご注意下さい。
休診については、ブログ、またはホームページにてお知らせします。


この台風は、沖縄に接近する８日９時の中心気圧は910ヘクトパスカルと推定されるそうです。
気象庁の統計史上、上陸時の中心気圧が最も低かった台風は1961年9月に高知県室戸岬近くに上陸した第二室戸台風の925ヘクトパスカル。
これを下回る気圧の猛烈な勢力なため早めの対策が必要とのことです！

今日はまだ天気がいいですが、明日から影響でそうですね。
大きな被害が出ませんように。