2015年05月31日

第114回日本皮膚科学会総会

今日は横浜での学会に参加してきました。
第114回日本皮膚科学会総会です。
日本中の皮膚科医が集まって新しい治療法や研究内容が発表されます。
金曜日から始まっていましたが、診療のため今日のみの参加となりました。
すこしでも皮膚疾患がなくなるように皮膚科医は日々勉強しています。
地震の影響は今日はなかったので、一安心でした。

また明日から診療に勤しみます。
  


Posted by nahakana-hifuka at 22:53院長日記

2015年05月22日

ニキビの改善にピーリング

最近はニキビの薬が多くなってきて選択肢もかなり増えてきました。
思春期ニキビはディフェリンゲル、胸や背部のニキビはベピオゲルでだいぶ改善されますが、顎周りの大人ニキビはなかなか頑固です。
ストレス、ホルモンバランスなど関与しますので、一人一人の症状をみてディフェリンゲル外用と漢方や抗生剤を組み合わせて治療します。
それでも繰り返す事が多く、またディフェリンゲルやベピオゲルがかぶれてしまう場合には、保険治療外ですが、サリチル酸マクロゴールピーリングをお勧めしています。

当院で施行した患者さんです。以前にもご紹介しています。

まず、ニキビの新生がなくなりニキビ痕の赤みがなくなっています。
そして肌全体の赤みがとれ、透明感がでて、毛穴はかなり目立たなくなっています。
ニキビの減少は治療3回目のあとから著明になっていました。
この方はピーリングでの治療のあと、オーロラも継続して行い、さらに白く美しくなっています。

このサリチル酸マクロゴールピーリングは、シンプルで刺激や副作用の心配がなく、とっても効果的です。
(HPのこちらも参考ください→http://www.nahakana-hihuka.com/beauty/pimple_trace/
月に一回最低3回、気長に続けるとぽちゃぽちゃとしたお肌になってきて繰り返すことで状態を保てるようになります。ピーリング直後の角層剥離状態でのビタミンCイオン導入併用によりメラニン生成抑制で美白効果も期待できます。

なお、このピーリング剤は薬剤調剤が難しく、ピーリング剤そのものがとても高価なため、今までのグリコール酸ピーリングよりも値段は高めですが、月1回、お肌のきめのメンテナンスにおすすめです。

私もなるべく月1回自分に行っています。回数を重ねるとニキビ吹き出物ができなくなるのを実感しています。
学生さん向けの料金もあります。

ニキビでお悩みの方は美容皮膚科スタッフまでご相談下さい。
  


Posted by nahakana-hifuka at 22:17美容皮膚科

2015年05月21日

手足口病の後の爪変形

那覇では冬から春にかけて手足口病が流行していました。
最近はちらほら、さらにとびひ(膿痂疹)を併発している子も見られます。

さて、手足口病にかかってから数週間後に爪甲が爪床から浮き上がって剥離するという「爪甲脱落症」があります。
水虫か??と驚いて保護者の方に連れてこられるのですが、聞くとだいたい数週前に手足口病にかかっています。

なぜ爪が剥がれるのかは、明らかではありませんが、コクサッキーA6型というウイルスによる手足口病に多いようです。
発疹が大型で、水疱が手や足の指の根元でできると爪を作る細胞である爪母細胞がダメージを受け、おそらくその細胞が爪を作る数週間後、爪が浮いたようになり剥がれると思われます。

爪はそのうちに元に戻りますので様子を見ていればよいです。はがれて引っかかるようであれば絆創膏などで保護してあげましょう。





那覇 皮膚科  


Posted by nahakana-hifuka at 23:21

2015年05月13日

湿疹ができたときの生活指導

季節の変わり目でかゆみがいきなり全身でてくる事も多いです。
バリア機能低下やダニアレルギーなどで発症する事が多い印象です。
そんなときの生活指導は以下になります。
ご参考下さい。

◎体を洗うときは刺激の少ない石鹸で手かあるいは柔らかい布、スポンジで軽く拭きましょう。
◎気持ちがよいからといって体をナイロンたわしやブラシなどのようなものでごしごしこするのはやめましょう。
◎入浴後、軽く体を拭いた後、保湿作用のあるクリーム、ローションを体全体にぬって下さい。
 毎日続けることが大切です。
◎下着や寝間着はちくちくするウールはやめて木綿が最適です。
◎アルコール類、香辛料、刺激物やアクの強い食物はできれば避けましょう。
◎体をかきむしったりするとますます痒みが強くなります。
 とても難しい事ですが、興味を他の事にうつしてなんとか掻くのを我慢しましょう。 
治療:痒み止めの飲み薬、外用薬(副腎皮質ホルモン剤軟膏:ステロイド)、保湿剤
◎痒み止めの飲み薬の中には眠気がおこることもありますので運転には注意しましょう。
◎ステロイド軟膏は医師の指導通り、塗りましょう。(1FTU)




那覇 皮膚科  


Posted by nahakana-hifuka at 19:57皮膚科の病気

2015年05月12日

本日10時受付開始です

暴風警報解除されましたので、本日は10時より受付開始とします。

宜しくお願いいたします。
  


Posted by nahakana-hifuka at 08:26クリニックのこと

2015年05月10日

やはり虫さされ!

GW明けの最近とっても多いのが虫さされです!
遠足で公園に行った後から、木の下で遊んでいてから、家でゴザの上で寝ていたら、など多く見られています。

いわゆる虫刺症ですが、虫、ダニその他の動物に刺されたり、その体液や有毒毛が皮膚に付着することにより引き起こされます。
痛みやちくちく、激しい痒みなどいろいろな症状があります。赤くなったり、ぶつぶつしたり、ミミズ腫れができたり、ぶつぶつの中央に出血したり、水ぶくれを作る場合もあります。
多いものを以下にあげます。

①ダニ刺症:イエダニによっておこります。足や腕や洋服に覆われている部位にも起こります。激しい痒みと赤みのあるぶつぶつができます。
②蚊刺症:ハマダラカ、イエカ、ヤブカ、クロヤブカなどによって起こります。洋服に覆われていない部位に良く刺されます。
③ノミ刺症:ヒトノミ、イヌノミ、ネコノミによって起こります。ネコノミでは足に多く見られます。ノミが吸血するときの唾液中の物質によって激しい痒みを伴うぶつぶつ、ミミズ腫れ、赤みを生じます。
④毛虫皮膚炎:チャドクガ、ドクガは幼虫が毒針毛といったとても小さなハリを持っています。そのハリが風邪で飛んだり、人が偶然触れたりすると皮膚に刺さり、皮膚炎が起こります。良くできる部位は洋服で覆われていない首や胸、手足などです。ハリがささった直後からチクチクするような痛み、かゆみがあり、ぶつぶつ、蕁麻疹のような腫れ、水ぶくれを伴う赤みなどが見られます。

虫さされの治療としては、
①炎症の部分には、副腎皮質ホルモン剤軟膏(ステロイド)の使用、痒みが強い場合には痒みを抑えるために抗アレルギー剤などを飲んだりする治療を行います。
②ばい菌が入って感染も引き起こしているような場合には化膿止めの軟膏、あるいは抗生剤(化膿止め)を飲む治療を行います。

注意事項として、
◎虫に刺されたと感じたとき、掻いたり叩いたりしないようにしましょう。
◎ひどい痒みを感じたときはガーゼやタオルを水に浸して軽く冷やしましょう。
◎掻きすぎると、お子さんはとびひになりやすいので特に注意しましょう。
◎外に長くいる場合は長袖長ズボン、上手に防虫スプレー使って防御しましょう。




那覇 皮膚科  


Posted by nahakana-hifuka at 06:46クリニックのこと皮膚科の病気

2015年05月01日

日焼け対策はビタミンAで!

いよいよGWですね!
日差しも強くなってきています。外での活動の際は、日焼け止めをしっかり使って、楽しみましょう。
時間が経つと汗や皮脂で日焼け止めが落ちてきますので、塗り直しがとても重要です。2~3時間を目安に塗り直してください。塗り直す前に、ティッシュなどで、汗や皮脂などをしっかり拭き取っておくことです。これをしないと、日焼け止めが肌になじまないので注意しましょう。

また、その前後のケアでおすすめなのが、ビタミンAによるトリートメント、エンビロンです。

私自身もホームケアでもビタミンA配合クリームを使用していますが、大人ニキビの改善、肌の弾力がよみがえる感じです。

ビタミンAに関しては、美容皮膚科、形成外科の領域ではその効果は広く知られています。
肌の老化は80%は光老化で紫外線によるものと言われています。
残りの20%だけが加齢による自然な変化なのです。
光老化を防ぐには、もちろん日焼け止めを使用することですが、ビタミンAを皮膚に補給することでも予防できるのです。

当院で行っているソノトリートメントは、ソノフォレーシス(超音波導入法)超音波を使って分子を移動させます。
低周波超音波の物理的な振動を与えることで、皮膚にキャビテーション(空洞化)現象をおこし、分子量の大きな有効成分(ビタミン等)やイオン化できない成分も効率的に浸透させます。
単純塗布と比べて、約40倍以上浸透が高まります。
たっぷりビタミンが入りますので、私の大好きなトリートメントです。

初回施術料金は10%OFFで行っていますので、ご希望の方は美容皮膚科スタッフまでお問い合わせ下さい。





那覇 皮膚科
  


Posted by nahakana-hifuka at 23:17