2021年05月20日

梅雨時期といえば、水虫

梅雨に入り、皮膚科では水虫の患者さんが増えています。

水虫は白癬菌というカビによる感染症です。梅雨時期の多湿状態、雨靴を長い時間着用したりで発症が多くなります。
温泉場やあるいは水虫患者さんがいる家庭の足拭きマットには、高率で白癬菌が存在します。

足白癬の型としては、趾間型(乾燥型と湿潤型、いわゆる水虫のイメージ)、小水疱型(足の裏に多い)、角質増殖型(かかとのがさがさ、ひび割れ)があります。
無症状の角質増殖型の方が梅雨時期に悪化してかゆみなどの自覚症状が出てきます。

外用剤で治療しますが、白癬菌は症状が治まったように見えても生き続けていることがあるので、根気よく塗り続けることが大事です。
症状のない場所にもひそんでいることが多いので、足の指の間、足の裏全体に塗るのが基本です。

5月には、なんと5人に1人は足白癬があるという報告があります。
梅雨時期、足にかゆみ、水ぶくれあれば水虫かもしれません。
また逆に、水虫と思っても、別の皮膚病のことも多いです。
ひどくなる前に皮膚科で見てもらいましょう。  


Posted by nahakana-hifuka at 21:00