2015年05月21日

手足口病の後の爪変形

那覇では冬から春にかけて手足口病が流行していました。
最近はちらほら、さらにとびひ(膿痂疹)を併発している子も見られます。

さて、手足口病にかかってから数週間後に爪甲が爪床から浮き上がって剥離するという「爪甲脱落症」があります。
水虫か??と驚いて保護者の方に連れてこられるのですが、聞くとだいたい数週前に手足口病にかかっています。

なぜ爪が剥がれるのかは、明らかではありませんが、コクサッキーA6型というウイルスによる手足口病に多いようです。
発疹が大型で、水疱が手や足の指の根元でできると爪を作る細胞である爪母細胞がダメージを受け、おそらくその細胞が爪を作る数週間後、爪が浮いたようになり剥がれると思われます。

爪はそのうちに元に戻りますので様子を見ていればよいです。はがれて引っかかるようであれば絆創膏などで保護してあげましょう。

手足口病の後の爪変形



那覇 皮膚科



Posted by nahakana-hifuka at 23:21