那覇かなぐすく皮膚科ブログ

コンビニやスーパーには節分の豆と並んで、もうバレンタインのチョコが並んでいますね。
よくチョコを食べるとニキビが悪化するという話を聞いたことがあると思います。
しかし科学的には証明されていません。

ピーナッツやアーモンドもニキビによくないといわれますが、ある特定の食べ物を食べてニキビが悪化すると判明しているものはないのです。

ストレスにより、ニキビが悪化するのはわかっています。
ストレスのあるときに甘いものが多くなり、ストレスによるニキビの悪化と食べたものを関連づけてしまうことがあるのではと推測されます。



ただし、最近は高GI食品がにきびの悪化因子でありうると報告があります。
GI値（glycemic index：グリセミック指数）は炭水化物が消化されて糖に変化する速さを相対的に表す数値です。
GI値は低いとインスリンの分泌が緩やかで血糖値の上昇が緩やかです。ブドウ糖を100としています。例えば同じカロリーでも玄米はGI値56、白米は84です。白いもの精製されているものは高い傾向にあります。
インスリンの過剰分泌はIGF-1の増加につながりアンドロゲン、成長ホルモン、グルココルチコイドの上昇をおこし面皰（白ニキビ）形成や皮脂腺の分泌亢進をきたす、といわれています。


にきび治療の食事としてガイドラインでは、
『特定の食べ物を一律に規制することは推奨しない。
極端な偏食はさけ、バランスのよい食事を摂取することを推奨する。
なお、個々の患者の食事指導においては、食物摂取と痤瘡との経過との関連性を十分に検討した上で対応することが望まれる』
とされています。

何かを食べるとニキビが治る！という食品はありませんが、バランスよく和食中心でできれば玄米などの低GI食品を摂るとよいと思われます。







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