那覇かなぐすく皮膚科ブログ

ニキビとストレスにはとても関連があります。皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか？

小林美和先生の論文によると、ニキビ患者さんの約30％は受験や就職などの生活上の大きな変化、life eventをきっかけに発症しているとのこと。また78％の患者さんが日常的ストレスの増大に伴ってニキビが発症または悪化していることを自覚しているようです。

ストレスによる身体的影響としての皮脂分泌の増加と精神的影響としての掻破行動もニキビ悪化の関与が大きいのではないかと思います。
ストレスからニキビがたくさんできて、ストレスからついついいじって悪化させてしまい、さらにそれがまたストレスになるという悪循環です。

クリニックにいらっしゃる方にも、高校受験、大学受験のストレスでニキビが悪化し、試験前なので病院へ行けず悪化した、という方が多いです。
合格して、やっとニキビの治療ができます、とほっとした様子で来院されます。
なかなか時間がかかりますが、スキンケアの見直しをはじめ色々なアプローチで治療していきます。
今まで薬で効果が出なかった、という方もピーリングなどの治療でよくなることもあります。

これからの新生活、ストレスをためこまないように気持ちを新たに一緒に治療していきましょう。