那覇かなぐすく皮膚科ブログ

秋から冬にかけて、体育の時間に汗を掻くとかゆくなるとのことで、来院される学生さんがときどきいます。

入浴や運動など、体が温まった時、あるいは精神的な緊張により汗が出る時に現れる蕁麻疹は、コリン性蕁麻疹と呼ばれ、一つ一つの皮疹の膨らみ（膨疹）が1～4mm程度と小さいことが特徴です。
他の蕁麻疹のように大きな地図のように広がる膨らみにはなりません。出現して30分～1時間以内に消失します。
小児から20歳代に発症のピークがあり、年を取るにつれて軽くなることが多いようです。
皮疹は痒みがあったりピリピリした痛みのこともあります。

治療は抗ヒスタミン薬の投与です。症状が軽い場合、日常生活への支障がない場合様子は見ても良いのですが、発汗障害を伴う場合は少しずつ汗をかくことで蕁麻疹が良くなる場合があります。
コリン性蕁麻疹は薬の効果が得られにくい事も多いのですが、自然に軽くなることが多いです。
汗で蕁麻疹が出る場合は皮膚科で相談しましょう。