2014年12月14日

美容の大敵タバコ

がん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)は、喫煙による影響が大きく、喫煙関連三大疾患といわれていますが、実はというか、やはり、皮膚にも悪い影響を起こします。

喫煙による顔の変化は、スモーカーズフェイスと言って、老化した顔になることは有名です。
皮膚科医の研究グループが10年以上の経過で喫煙者の皮膚の特徴をまとめました。
(1)紫色、オレンジ色、あるいは赤味かかり、しみのある萎縮した皮膚
(2)目や唇から放射状に深いしわ
(3)やつれて病的に見える顔
(4)歳のわりに老けた顔
(5)黒ずんだ歯肉
Medicinnet.com」 より
口まわりの放射状のしわ。
美容の大敵タバコ

双子の女性。どちらが喫煙者でしょうか?TWIN A or TWIN B?
美容の大敵タバコ
TWIN Bは、14年間1日当たりタバコの半パックを吸いました。双子の姉のTWIN Aはタバコを吸いませんでした。目の下のゆるんだ皮膚は喫煙者に典型的です。喫煙により血行が悪くなったためです。また、喫煙者は上眼瞼(うえまぶた)が下がり、顔のしわが多くなる傾向にあります。とくにほうれい線がくっきりとしていて、唇にしわが寄りアゴがたるんでくるようです。

こちらは双子の女性の喫煙+紫外線暴露の影響の比較。
美容の大敵タバコ
明らかに右側の女性の方が老けて見えます。数十年来の喫煙者であり、日光浴の習慣があったようです。

タバコの煙の有害物質のうち、生理的に影響を及ぼす主な物質はニコチンと一酸化炭素といわれています。
ニコチンは中枢神経系を興奮させ、心拍数の増加、血圧上昇、末梢血管の収縮など心臓、血管系に影響を与えます。
一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンと結びついて、血液の酸素運搬を阻害します。
また、メラニンの生成や着色を抑えるビタミンCが、喫煙によって破壊されてしまいます。

美容に興味のある方でたばこを吸っている方は、まず禁煙しましょう。


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Posted by nahakana-hifuka at 09:57 │美容皮膚科皮膚科の病気