2015年01月16日

掻かないで

冬は皮膚がかさかさしてきて痒くなりますね。
かき傷がある方に、掻かないでくださいね、というと返ってくる言葉はだいたい3パターンです。

『そうなんですよね。掻いたらだめだとわかっているのですが、掻いてしまうんです、、。』
掻くのが皮膚に悪いと認識されていて罪悪感にかられている患者さんです。冷やすと少しまぎれますよ〜痒み止めの飲み薬とつけぐすり出しましょうね〜と答えます。

『だって、痒くて痒くて大変なんですよ!どうにかしてください!』
炎症が強くてどうにもならない痒みのときによく言われます。蕁麻疹や疥癬のときにも多く言われます。それぞれの疾患に応じた治療を行います。

『掻くのは悪いんですか?気持ちいいのでストレス解消に毎日テレビ見ながら1時間たっぷり掻いていました!』
嗜癖として掻破行動が日常となっています。アミロイド苔癬などの方に見られます。
掻く事でいかに皮膚に悪影響があるかを説明します。掻破行動を自覚するとだいぶ改善されます。

線状の掻破痕や、苔癬化した局面、色素沈着は、掻爬した状況とそれに費やした時間を思い起こさせてくれます。病理学的イメージを頭に浮かべながら、かゆみのコントロールについて、毎日奮闘しています。

掻かないで


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Posted by nahakana-hifuka at 22:45 │皮膚科の病気