2015年04月23日

ニキビ新薬説明会

先週金曜日、新しいにきびのお薬の勉強会をしました。
ニキビ新薬説明会

3%過酸化ベンゾイル(benzoyl peroxide :BPO)と1%クリンダマイシンを含有する外用配合剤、デュアックです。

すでに4月より2.5%BPO外用剤は国内で初めてのBPO尋常性ざ瘡治療剤としてベピオゲルがマルホさんより発売されています。
今度は5月にその成分のBPOとダラシンゲルの合剤がグラクソスミスクラインさんより出るのです。

BPOは酸化による抗菌作用、活性酸素放出抑制による抗炎症作用、角質層剥離作用があり、ニキビに効果を発揮します。
デュアックはさらにアクネ菌の抗菌作用のあるクリンダマイシンとの合剤であり、炎症性皮疹が2週間で62.5%、12週で88.6%減少したとのことでした。

現在保険適応のアダパレン(ディフェリンゲル)は、思春期ニキビにとても効果がありますが、刺激が強くて使えない方もいらっしゃり、他の外用で治療していました。今後いろいろとニキビ治療の選択肢が広がり、患者さんにはとても良い事だと思います。
また、副作用に乾燥や皮膚刺激感もあるので、これから具体的な塗り方が工夫されていくあろうと思います。

ダラシンゲル、ディフェリンゲル、ベピオゲル、デュアックゲル、アクアチムクリーム。(私が悩んでいた最初の頃はイオウカンフルローションしかなかったものです。)患者さんからすると薬の名前が似ていて混乱するかもしれませんが、皮膚科医師に診察してもらい、ご自身にあった薬を選択してもらいましょう。


那覇 皮膚科


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Posted by nahakana-hifuka at 17:03 │皮膚科の病気