那覇かなぐすく皮膚科ブログ

そろそろ梅雨明けでしょうか？日差しが夏になってきましたね！

子供のうちに大量の紫外線を浴びるとその影響は何十年もたってから現れてきます。日焼け止めを利用して、帽子、長袖、襟のついた衣服を着用するなどで子供のうちから紫外線を防ぐことが大切となってきます。

野外活動は10時から14時を避けることが原則です。子供の肌は大人よりも乾燥傾向にあり、皮膚が薄くかぶれやすい状態です。そのため子供用サンスクリーン剤は、日本製は安全性に考慮されてノンケミカル（紫外線吸収剤の入っていないもの）が多いです。１歳以下は原則物理的に遮断すること、例えば帽子着用、風通しに気をつけてバギーに日よけをつけるなどの対策を考慮します。乳児でも使えるサンスクリーン剤もありますがまず赤ちゃんが日焼けするような環境を避けた方が望ましいでしょう。
１歳以上は物理的遮断に加えて、顔や手背にサンスクリーン剤を使用します。

小学生ではサッカーや野球など屋外でのスポーツ活動が増えてきます。
保護者の方がその日の予定を考慮し、とても汗がでるような活動では耐水性のサンスクリーン剤を塗布して登校させると良いと思います。タオルでこすったりすると落ちてしまうので、塗り直すよう指導も必要です。
また、学校のプール授業の際、水質汚染の懸念から、サンスクリーン剤は禁止されているところが多いと思いますが、すでにいくつかの医学論文にて、『耐水性』または『ウォータープルーフ』の表示のものであれば、使用しても水質に汚染はなかったことが報告されています。
水泳帽、ラッシュガードに加えて顔などの露出部にはサンスクリーン剤を塗れば、紫外線対策として良いと思います。

中学生からは子供用でなく通常のサンスクリーン剤で活動に応じて選択すると良いでしょう。

どんどん紫外線が強くなってくる季節です。
気持ちよく過ごすためにもしっかり紫外線対策をしましょう。

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