2016年06月14日

水虫かも?と思ったら。

梅雨前線の影響で雨ばかりの日々ですね。
連日湿度も90%超えで、じめじめしていますね。それにともない、皮膚科では、水虫の患者さんが増えています。

水虫は白癬菌というカビによる感染症です。梅雨時期の多湿状態、雨靴を長い時間着用したりで発症が多くなります。
この時期に多い足白癬の型としては、趾間型(乾燥型と湿潤型、いわゆる水虫のイメージ)、小水疱型(足の裏に多い)です。無症状の角質増殖型(かかとのがさがさ、ひび割れ)の方が梅雨時期に前二者の足白癬となりかゆみなどの自覚症状が出てきます。

我が国の疫学調査では、足白癬が増え始める5月には、なんと5人に1人は足白癬があるという報告があります。
温泉場やあるいは水虫患者さんがいる家庭の足拭きマットには、高率で白癬菌が存在します。入浴後にそのようなマットを踏むと、白癬菌が足に付着します。そのまま、靴下を履いた場合、長時間白癬菌が足に付着して足白癬になってしまいます。

水虫と聞いて、家族にうつりますか?と心配される方も多いですが、感染予防としてスリッパやバスマットはこまめに洗い、白癬菌が付着している場合があるので床もきれいに掃除しましょう。

外用剤で治療しますが、白癬菌は症状が治まったように見えても生き続けていることがあるので、根気よく塗り続けることが大事です。症状のない場所にもひそんでいることが多いので、足の指の間、足の裏全体に塗るのが基本です。

抗真菌薬の外用治療を始めると菌は減り、広がらなくなります。足を良く洗って清潔を保ち、足を蒸らさないよう靴下は通気のよいものを履きましょう。5本指ソックスも便利です。

梅雨時期、足にかゆみ、かさかさ、水ぶくれあれば水虫かもしれません。
また逆に、水虫と思っても、別の皮膚病のことも多いです。
ひどくなる前に皮膚科で見てもらいましょう。
水虫かも?と思ったら。


那覇 皮膚科



Posted by nahakana-hifuka at 20:53