那覇かなぐすく皮膚科ブログ

朝夕は少し涼しくなったものの、まだまだ湿度も気温も高い日々が続きますね。

季節の変わり目や多汗症の人に多いのが汗疱です。手のひらや足の裏に小さな水ぶくれが出てきます。
汗をかきやすい方に多く発症する皮膚の病気です。とても小さな1～2mmの水ぶくれが現れます。手のひらや足の裏に好発しますが、指の外側にも生じる場合があります。

足に出た場合は、水虫と間違われやすいのですが、検査してカビ（真菌）がいなければ、汗疱となります。
汗疱の原因ははっきりとはわかっていませんが、汗と汗管周囲の炎症、汗の排出障害、汗管の断裂が関わっているのではないかと考えられています。

また金属アレルギーの関与も言われていますので、疑われる場合は金属アレルギーのパッチテストを行う場合があります。陽性の歯科金属があればそれを除去、金属制限食などが有効なことがあります。

夏に増悪する事が多く、汗が多くなるような環境の場合、ぴたっとでなくなるようなことは難しいのですが、痒みが強いときは皮膚科でお薬をもらいましょう。