2017年01月09日

酒さは慢性的です

皮膚科は慢性的に続く病気が多く、治療に難渋するものもよく見られます。
そのひとつが酒さ(しゅさ)です。
主に30代以降に顔に見られる赤み、鼻周りの丘疹(ぶつぶつ)が続きます。
1度から3度に分類されています。
鼻、眉間、頬、あごなど顔面の中心に、ほてり感を伴う潮紅、毛細血管の拡張がみられる症状は、第I度(紅斑性酒さ)といいます。
化粧品や洗顔などの軽い刺激でもひりひりし、とても敏感な状態になります。紅斑性酒さの症状に加えて、赤い丘疹(ぶつぶつ)や 膿疱(うみをもったニキビのようなぶつぶつ)が多発する症状は第II度(酒さ性ざ瘡)、鼻や頬を中心に隆起し、 腫瘤状のものは第III度(鼻瘤)と呼ばれます。

原因不明ですが、時に間違ったスキンケア、ステロイド外用の多用にて起きる場合もあります。紫外線、ストレス、刺激物、飲酒、温熱刺激、ホルモンバランスの乱れで悪化します。血管の伸び縮みの異常、血管運度神経の異常もあるのではといわれています。

なかなか治りにくく、いい時期を長くする事、コントロールすることが必要になってきます。
抗生剤の内服や、漢方など一人一人の皮膚の症状みながら治療していきます。増悪因子をなるべく避けて生活しましょう。
酒さは慢性的です
今年も桜が咲き出しました。
あたたかい年明けです。



Posted by nahakana-hifuka at 23:48