2017年03月23日

アトピー性皮膚炎と汗

アトピー性皮膚炎ではバリア機能の低下があり、外的な刺激によってアレルギー、炎症がおきやすくなっている状態です。発汗能力も低下しています。
また発汗に要する時間も延長していることがわかっています。
湿疹が悪くなる要因として、汗は認識される事が多いのですが、汗をかくことそのものは悪い事ではありません。

分泌された汗が角層を潤すことができれば乾燥症状が軽減できるのですが、運動などででる大量の汗はpHが高く、長時間さらされるとバリアがこわれやすくなってしまい湿疹を悪化させてしまいます。

そこで汗をかいた後のケアが大事です。

ケアとしては、水道やシャワーの利用出来る環境であれば汗を水で流すこと、水道が無い場所では水おしぼりを準備してこすらないように拭う事、汗でぬれた衣類は速やかに着替える事、汗のたまりやすい肘の内側、膝の裏側は広く流すか拭う事が大事です。

気温があがり季節の変わり目ですが、こまめに汗対策をして、うりずんの季節を楽しみましょう。

アトピー性皮膚炎と汗



Posted by nahakana-hifuka at 23:22