那覇かなぐすく皮膚科ブログ

POLAのニッポン美肌県グランプリというものがあります。
2012年8月20日～9月30日、47都道府県別にスキンチェックデータを集計。
計8万人を超える数のスキンチェックデータ（角層分析法、キメ分析法、シワ進度分析法、メラニン分析法）を分析の結果、日本一の美肌美人が住む県「美肌県」を決定したとのことで興味深い結果がでています。

２０１２年のデータでは沖縄県女性は、
しみができにくい県：４０位
しわができにくい県：２３位
肌に潤いがある県：５位
化粧のりが良い県：６位
角層細胞が美しい県：４位
肌に良い生活を送っている県：３７位
総合評価で１１位となっています。
（ちなみに総合１位は島根県でした。）

沖縄の女性は、肌に潤いがある、化粧のりが良い、角層細胞が美しい、がベスト１０に入っており、それは湿度の関係で肌水分量が高いからと考えます。
しみができにくい県４０位と下位（←しみができやすい）であるのは、やはり、紫外線の影響でシミが多く、肌に良い生活を送っている県３７位は生活、食生活の乱れ、喫煙などと考察されます。

またさらに医学論文での報告によると、秋田県では鹿児島県の７割の紫外線量しかなく、秋田県女性はしわの発生が鹿児島女性より８年遅れていて、シミの発生は１６年遅れているとのことです。（Hillebernad　ら報告。2001 J Dermatol Sci 27）
同じ年齢の女性でも紫外線の量でしみ、しわの発生に大きな差があります。沖縄も紫外線量が多く、そのためシミのある女性が多い印象です。

以上からは、紫外線を防御し、正しく生活を整えれば、もともと潤いがある肌なので、沖縄の女性はさらに若く美しい肌になる、と考えます。

今年のニッポン美肌県グランプリのデータは11月１２日皮膚の日に発表されるとのことです。
さて今年は沖縄は何位でしょうか！