2014年01月14日
湿布かぶれ
皮膚科には様々なかぶれで患者さんがいらっしゃいます。
中には患者さん自身では全く思いもかけないものでかぶれてしまう方もいますし、今頃??ということもあります。
30代の男性患者さん。手首にくっきり境界明瞭な長方形のかゆい紅斑がありました。問診では、特に最近は湿布は使っていないが海で作業したので日焼けはしたとのこと。
さらに聞いたところ、2ヶ月前には、手首を痛めたときに整形外科より処方された湿布を1週間、貼っていたとのことでした。
皮膚科医であれば、すぐに光アレルギー性接触性皮膚炎だなとわかります。
代表的なものがケトプロフェン(モーラステープ)です。
この成分と日光が合わさると皮膚炎を起こしてしまいます。
まさか、あのとき貼った湿布が今頃、、、。ということになります。
光増感作用のあるケトプロフェンは皮膚に長期にわたり残存します。一度光接触性皮膚炎を生じると貼付を中止した後も持続して炎症がみられることがあります。
ときに数ヶ月を経過しても紫外線照射により強い皮膚炎をおこします。さらに他の皮膚にも血行性に移行して紫外線に当たる部位に湿疹が生じることがあります。
モーラステープにかぶれたことのある方は、その部位が日光にあたらないように注意が必要です。
また、ケトプロフェンはスプロフェンという成分(非ステロイド系軟膏含有)と交差反応がありますし、紫外線吸収剤のベンゾフェノン系のオキシベンゾン、ジオキシベンゾンとも交差反応がありますので、サンスクリーンの成分にも注意しないといけません。
さらに化学構造の類似する抗高脂血症薬であるフェノフィブラート(リピディル、トライコア)との交差反応により光線過敏性型薬疹が誘発されることがあります。
市販薬にもケトプロフェンは含まれている製品がありますので一度湿布でかぶれたことのある方は成分まで注意しましょう。

那覇市小禄でも桜が咲き始めています。
カンヒザクラ。きれいなピンクですね。
これからしばらく楽しませてくれそうです。
那覇 皮膚科
中には患者さん自身では全く思いもかけないものでかぶれてしまう方もいますし、今頃??ということもあります。
30代の男性患者さん。手首にくっきり境界明瞭な長方形のかゆい紅斑がありました。問診では、特に最近は湿布は使っていないが海で作業したので日焼けはしたとのこと。
さらに聞いたところ、2ヶ月前には、手首を痛めたときに整形外科より処方された湿布を1週間、貼っていたとのことでした。
皮膚科医であれば、すぐに光アレルギー性接触性皮膚炎だなとわかります。
代表的なものがケトプロフェン(モーラステープ)です。
この成分と日光が合わさると皮膚炎を起こしてしまいます。
まさか、あのとき貼った湿布が今頃、、、。ということになります。
光増感作用のあるケトプロフェンは皮膚に長期にわたり残存します。一度光接触性皮膚炎を生じると貼付を中止した後も持続して炎症がみられることがあります。
ときに数ヶ月を経過しても紫外線照射により強い皮膚炎をおこします。さらに他の皮膚にも血行性に移行して紫外線に当たる部位に湿疹が生じることがあります。
モーラステープにかぶれたことのある方は、その部位が日光にあたらないように注意が必要です。
また、ケトプロフェンはスプロフェンという成分(非ステロイド系軟膏含有)と交差反応がありますし、紫外線吸収剤のベンゾフェノン系のオキシベンゾン、ジオキシベンゾンとも交差反応がありますので、サンスクリーンの成分にも注意しないといけません。
さらに化学構造の類似する抗高脂血症薬であるフェノフィブラート(リピディル、トライコア)との交差反応により光線過敏性型薬疹が誘発されることがあります。
市販薬にもケトプロフェンは含まれている製品がありますので一度湿布でかぶれたことのある方は成分まで注意しましょう。
那覇市小禄でも桜が咲き始めています。
カンヒザクラ。きれいなピンクですね。
これからしばらく楽しませてくれそうです。
那覇 皮膚科
Posted by nahakana-hifuka at 06:30
│皮膚科の病気