2014年02月28日

イボにもいろいろ

患者さんがイボがありますといって来院したときに、いろいろな場合が考えられます。
同じイボでも水いぼ(伝染性軟属腫)や、脂漏性角化症(いわゆる老人イボ)、脂腺増多症など様々です。

皮膚科医が考えるイボとは、正式にはヒトパピローマウイルスによるウイルス性疣贅ということになりますが、患者さんからすると皮膚の表面から出っぱったのもののすべての言い方になっているようです。
視診にてある程度の判断をしていくのですが、ウイルス性疣贅と胼胝(いわゆるタコ)の鑑別は、イボを削ってみて点状に出血があるかどうかになります。

ウイルス性疣贅の治療として最も一般的に行われているのは液体窒素療法による凍結療法です。痛いのが欠点です。硬い疣贅の場合は削った後に凍結療法を行うなどの工夫をしながら根気よく治療します。

ウイルス性疣贅は小さな傷から侵入するので手荒れは疣贅が増える可能性があります。爪の周りのいわゆるさかむけができる部位に多くみられます。疣贅を不必要にいじることは感染の拡大につながるのでやめましょう。


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Posted by nahakana-hifuka at 22:15 │皮膚科の病気