2014年10月05日

とびひは文字通り飛び火します

とびひの正式名称は『伝染性膿痂疹』といいます。
小さなお子さんの腕や体のあちこちに水ぶくれができてただれて『飛び火』します。
かゆみもある場合掻いてしまって結構あっという間に飛び火するので、ご家族もお世話に苦労します。

原因はというと、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌です。
黄色ブドウ球菌によるもの多く、目鼻口まわり、夏に7歳未満の乳幼児によく見られ何度も繰り返すことがあります。
黄色ブドウ球菌は、人の皮膚表面や、鼻の中にいる常在菌で擦り傷や、虫さされのかき傷から皮膚に入り込み毒素をだしてとびひとなってしまうのです。

治療は、抗菌薬の内服と外用です。痒みがあるときは症状に応じて抗ヒスタミン薬内服も併用します。
小さなお子さんに多く清潔概念もない時期ですが、爪を短く切る、石鹸で泡立てて丁寧に洗うなど、皮膚を清潔に保つ事が大切です。通園通学する場合には患部をガーゼで覆い、他の人にうつさないようにしましょう。
家庭内で兄妹にも感染する事もありますので、早めに病院で治療しましょう。

とびひは文字通り飛び火します


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Posted by nahakana-hifuka at 19:43 │皮膚科の病気