2015年02月03日

皮膚バリアとストレス

皮膚についての記事で興味深い内容がありました。(大分大学医学部皮膚科准教授波多野先生の記事によると)
皮膚バリア機能に影響を及ぼす因子として
①アレルギー性炎症による内部からの刺激
②乾燥
③角層PH上昇(掻爬、多量発汗、有機溶媒使用)
④外来生物由来因子(細菌、花粉、ダニ抗原等)
精神的ストレス
とありました。

精神的ストレスによる皮膚のバリア機能低下に影響するメカニズムとして、ストレスによる様々な内分泌系の活性化により透過性バリア機能が低下し、角層の層板顆粒の分泌低下および抗菌ペプチド産生低下となり抗菌バリア機能にも影響する可能性があると考えられているとのこと。

患者さんに、湿疹病変のきっかけとなることを聞いていると、乾燥やかぶれはもちろん、最近ストレスがとてもあった、と答える方は少なくありません。
皮膚のバリア機能が低下する増悪因子を考えることは、湿疹をくりかえさないために大事な事だと思います。
皮膚バリアとストレス


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Posted by nahakana-hifuka at 23:27 │皮膚科の病気