2015年02月11日

ファイヤーコーラル

先日、ダイビング中に手首がかぶれたという方が来院されていました。
赤い丘疹、紅斑が集簇し、かなり痒みと痛み腫れが強かったとのことで、受傷されてから数日経っていましたが、まだ炎症を強く認めました。
先輩ダイバーさんからファイヤーコーラルだろうと言われたと。

ファイヤーコーラルといわれているのはアナサンゴモドキという刺胞を持った刺胞動物です。サンゴ礁の形成にかかわる広い意味での造礁サンゴのようです。
サンゴの体はポリプといわれ、イソギンチャクを簡単にしたような姿をしていて触手があり、そこに刺胞という、中に毒針が収められた袋を備えています。それが他の生物などに触れると、収められた針が飛び出し毒を注入します。
アナサンゴモドキは、ファイヤーコーラル(火傷サンゴ)、うちなーぐちではハチャーウール(蜂サンゴ)といわれ、このサンゴの近くを通りかかっただけでかぶれることがあるようです。夏期にはヒトを刺す毒を持ったに見えない小さなクラゲを出すので注意が必要です。
ファイヤーコーラル


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Posted by nahakana-hifuka at 23:12 │皮膚科の病気