2015年11月27日

保湿の季節です!

やっと寒くなってきてスーパーやお店のクリスマスのディスプレイが似合う空気感となってきましたね♪
そして、皮膚科としては保湿の季節到来です。
昔は強い肌で何にも痒くなったりしなかったのに、、、。とお嘆きの女性や男性の方いらっしゃいます。
やっぱりトシかね〜と言われるのですが、それは、あります。

加齢により脂腺の萎縮と表皮細胞の機能が低下し皮脂が減少し乾皮症となります。
下腿の乾皮症は50代から始まり、60歳代では95%に見られます。

増悪因子としては間違った入浴習慣があります。例えば、ナイロンタオルなどの硬いタオルの使用です。ごしごしこすらないで、手か柔らかい布で優しく洗いましょう。あまりこすると角層が傷ついてしまいます。
皮膚についた汚れや細菌を洗い流すために使用する洗浄剤は良く泡立てることが大切です。洗浄剤には界面活性剤が含まれているため、濃度により皮膚炎をおこすこともあるので、泡立てることで皮膚に触れる洗浄剤の濃度を低くし、刺激を少なくします。
また十分にすすぐことが大事です。

長湯も痒みを悪化させます。赤ちゃんに長い事石鹸を多く含んだお湯の中で入浴させることも背部腹部の湿疹の原因と成ります。

入浴後には速やかに保湿剤(ヘパリン類似物質製剤、尿素製剤)などを外用し乾燥を防ぎましょう。
保湿剤は十分に塗ることが大事でチューブに入った薬の場合、指の関節1個分の長さを絞り出すと、ちょうど0.5g手のひら2枚分の量です。
(1FTU=1finger tip unit)
両下腿だと手のひらだいたい8枚分で2g位が目安になります。体の大きい方はもっと量が増える事になります。
1本25gなので毎日お風呂上がりに1回、下腿の乾燥に保湿剤を塗ると、10日ぐらいでは無くなります。少なくつけてしまって効果が出ていない方もいらっしゃるので正しい量で塗り、しっかり乾燥を防ぎましょう。
保湿の季節です!



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Posted by nahakana-hifuka at 06:31 │皮膚科の病気