2016年02月05日

皮膚科でのニキビ治療

最近、受験が終わって本格的にニキビ治療を始める学生さんが増えています。
ニキビは90%以上の人が罹患するとても多い疾患です。平均的には男女ともに13歳前後に発症し、高校生でピークを迎えます。
患者さんにとっては美容的な観点から精神的苦痛を伴う場合もあり、可能な限り早めの治療が必要です。

特に炎症性ニキビ(赤ニキビ)が気になる方が多いと思いますが、ニキビ治療のゴールとは、何でしょうか。

それは、ニキビ痕を作らない、ことなのです。

赤ニキビの8.2%が3ヶ月以内にアイスピッカーを生じると言われています。
(※アイスピッカー:直径2mm以下の細く、深い、鋭い先細り型の点状瘢痕。)
ニキビ痕を作る前に炎症性ニキビ(赤ニキビ)を早く治す事が大事なのです。さらにその前の面皰(白ニキビ)を早く治す事、さらに目に見えない微小面皰を治しておく事が大事なのです。

面皰(白ニキビ)に対してはアダパレン(ディフェリンゲル)外用、炎症性ニキビ(赤ニキビ)に対しては抗菌薬外用(ダラシンゲル、アクアチムクリーム、ゼビアックス)、過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)、過酸化ベンゾイルと抗菌薬の合剤(デュアックゲル)による治療があります。
また、中等症以上の炎症性ニキビ(赤ニキビ)に対しては、抗菌薬による内服、漢方も組み合わせて治療していきます。
皮膚科では、一人一人の年齢、ニキビの分布、肌質を見て、普段のお手入れ方法を聞いてそれぞれに合った薬を選択していきます。

ニキビは再発も多いので、炎症性ニキビ(赤ニキビ)が少なくなったあとも、維持期といって、面皰(白ニキビ)を作らないように継続した治療が必要なのです。
皮膚科でのニキビ治療


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Posted by nahakana-hifuka at 20:21 │皮膚科の病気