那覇かなぐすく皮膚科ブログ

手足口病は子供を中心に夏に流行る夏風邪の一種です。那覇地区では１２月末に保育園を中心に流行っていました。
それに伴って、最近は大人の手足口病の方もいました。お子さんからうつったようでした。

国立感染症研究所HPによると、疫学的には、4歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られ、2歳以下が半数を占めています。
学童以上の年齢だと、大半は既にこれらのウイルスの感染（不顕性感染も含む）を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くはなく、コクサッキーA16（CA16）、CA6、エンテロウイルス71（EV71）などのエンテロウイルスが原因ウイルスです。

基本的に１週間から１０日ほどで自然に治癒する予後良好な疾患です。
しかし、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀ですが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られていますので注意が必要です。

予防としては症状がある間の接触予防策および飛まつ予防策が重要であり、特に手洗いの励行などが重要です。特に排便後の手洗いを徹底しましょう。

今日、今年初めての桜を発見！
去年は１月１４日の記事で咲き始めた桜をアップしています。
これから桜の季節となりますね。楽しみです。